先週、10日間程、沖縄に行っておりました。

フリーダイビング(素潜り深度競技)の、
海の大会に参戦するためです。
アジアレコード保持者である、
篠宮龍三選手がオーガナイズされた大会です。


沖縄に向かう飛行機から見えた、
雄大な富士山
春にスキーレースでケガをして病院に運ばれてから、
約5ヶ月間、治療の為、
フリーダイビングの練習とは、随分ご無沙汰でした。
聖マリアンナの外科の先生が、
「このケガで潜れないのも残念だしね…」と言って、
早く海に潜れる方法を、相談に乗って下さった事、
今も思い出すと本当に嬉しいです。
ありがとうございます。
今回の大会のエントリ−は、練習不足の為、
少し躊躇しておりました。
が、ここで、大会に出なかったら、
もしかしたら、フリーダイビングから、
一生、遠ざかってしまいそうでしたので、
それも寂しいし、復活するためにも、
自分に鞭打ってエントリーしちゃいました。
でも、私一人だけの「出たい」という気持ちでは、
練習も出来ていないし、
とても「浅はか」ではないかなとも思っていました。
だから、無理やり、出る為の理由を探しました。
かなり、おこがましいとは思いますが、
こんな事を考えました。
「ささいな事でも、一人でも何か努力をすれば、
世界で起きている色々辛い思いをしている人達に対して、
何か伝わって、
その人達の現状が少しでも良くなるかもしれない」
そんな、希望を、
エントリーする理由にしました。
大きすぎる夢でごめんなさい。
私なんかプロのアスリートでも無いですし、
自分自身、出来上がっていない人間なのに、
かけ離れ過ぎる希望ですけど。
7月後半から、真鶴や獅子浜で、
徐々に水慣れ程度に、フリーの練習を始めました。
8月3日の日曜に沖縄入りし、
大会終了の8月10日まで沖縄は読谷村に滞在し、
8月4日月曜日〜8月7日木曜日大会前日まで、
現地トレーニングにも毎日参加させて貰いました。
周りの選手の皆さんは、
日本代表選手を始め、トップ選手ばかりで、
練習でコンスタントフィン ー100mを潜る篠宮さんの、
サーフェスをやらせてもらったりと、
少しドキドキでした。
でも、何だか、すごく、刺激を受けてワクワクしました。
練習に参加させて貰ってありがとうございました。
エジプト大会に参戦するみみずんと、
宿で自炊したパスタも上出来でした!!
練習の三日目には、なんと、クジラに遭遇しました。
といっても、私はクジラの吐いたバブリングを見ただけで、
一緒に練習していたイギリスのマイケルが、
「25m付近でクジラを見たー」と言っていたので、
みんな、練習が終わって、
クジラを見にダイブしていきました。
あー、皆が練習しているのを、
クジラは下から観察していたんだなーと思いました。
自分の練習の調子は、
やはり本調子ではありませんでした。
息止めの練習も、陸トレも約半年も中断していましたので、
吸気する感覚も、全く分からない状態でした。
でも、そんな時にアレもこれも焦っても始まらないと思い、
「今出来る、最低限の事だけに集中しよう」
「上手くいかない場合も、
体調がどうとか、調整不足がどうとか、
海が流れてたからとか、何かのせいするのは止めよう、
そんなの、なんて事無い」
と、考えました。
そう思ったら、気が楽になりました。

大会初日、
8月8日に行なわれる競技の、
コンスタントウィズフィンの申告深度は、
ー22m
これは、コンスタントフィンの参加選手の中で、
一番浅い深度です。
でも、
この「22」という数字、
私には特別な数字なのです。
それは、
大相撲横綱の朝青龍関が3月に獲得した優勝回数です。
相撲歴代4位タイ、貴乃花関に並ぶ22回です。
朝青龍関があきらめずに復活し、
日本中を感動させてくれたのと同じ数字です。
感動をくれた、横綱へのお礼に、
今回この数字を取りに行きたい! と思い、
自己ベストプラス2mの、ー22mを、
思い切って申告しました。
成功するかどうかは、
大会が終わってからしか分かりません。
一度も行けた事の無い深さですから。
でも、そんなに難しく考える事は無いなと思いました。
選択肢は二つしか有りませんしね。
成功するか、成功しないか、
競技が終われば、わかります。
ただ、それだけの事です。
もし、途中で無理だと察知したら、
すぐに浮上しようとも、しっかりと考慮に入れました。
水中で、自分で決意して引き返し上がる事も、
大きな勇気で、すごく立派な事だと思います。
大会初日、競技開始前、アップ開始時刻になり、
ー22mを目指して、
朝青龍関が以前発言していた、
優勝当日の心構えなどを、
一句一句思い出していました。
横綱と同じ様に考えて、準備をしました。
尊敬する人と同じ事を思いながら競技に挑めるって、
すごく幸せです^^
結果は…
8月9日 大会二日目
この日のフリーイマージョンも「ー22m」の申告で、
当日の参加選手の一番最後に潜りました。
8月10日 大会三日目のノーフィンは、
安全パイの「ー13m」を申告^^;
この競技の浮上時では、
自分の安全を浮上時に十分に確認してから、
水中映像カメラマンの愛さんと、
サポートダイバーのさよさんに向かって、
少しだけ水中パフォーマンスをしてしまいました。
大会DVDをご購入された皆さんは、
ご覧になってみて下さい。
暫く休んでいたフリーダイビング。
今回の大会の参加種目、全て成功しました。
そして、全ての種目で自己ベストを更新できました。
(アイス....は、今度ごちそうします)
大会全日程で、海はスコーンと抜けて、静かで、
プールの様に最高のコンディションでした。
深度は他の選手に比べたら、
まだまだ浅いですが、
今回の最低限の目標を全て達成出来ただけで、
ただそれだけで十分嬉しかったです。
今回のカムバックでは、
淡々と、目の前の事をこなす事で精一杯でしたので、
大会が終了してからも、
暫くは、終了した実感が沸いて来ませんでした。


大会終了後、なんと、ハワイ島で見る様な、完璧な形のレインボーが、皆の目の前に出現しました!
しかも、2重に掛かっています!
表彰式で、「もとちゃんおめでとう」と、
篠宮さんと知子さんから表彰を受けた時に、
不覚にも、ウルッと来ました。


女子総合3位に入賞しました。
入賞なんて全く予想していませんでした。
沖縄の海に少しでも潜れれば良いとだけ思って、
サクッと参加しましたから。
人に言われて初めて、順位を知りました。
とても嬉しいです。
ありがとうございました。
今回の大会をこの様な素敵な形で終えられたのも、
私一人の力ではなくて、
一緒に練習して下さったTFCの皆さん、
沖縄現地で練習を一緒にして下さった選手の皆さん、
大会スタッフの皆さん、サポートして下さった皆さん、
両親の応援…、
輝かしい皆さんによって、もたらされた事です。
応援してくれる皆さんの、
強い眼差し、温かいお言葉、
それだけで、本当に幸せです。
感謝の気持ちで一杯です。
ありがとうございます。
これからも、小さな石を積み上げるかの如く、
ゆっくりではあると思いますが、頑張ります…。
今回は、大会はもちろん満喫しましたが、
何よりも、毎日、皆でお腹よじれる程、
ギャグを言い合いながら笑った事が、
すごく楽しかったいう感じです。
特に、宿の部屋でのガールズトークおもろー!
また、今回、
テレ朝のスーパーモーニングのカメラが、
篠宮さんの取材に入っていました。
私も少しだけインタビュ−を受けました。
ささやかな今後の目標をコメントしました。
カットされずに放送されたら幸いです。
やっと、好きなフリーの環境に
戻ってくる事が出来ました。
スタート地点に立てたというよりも、
ただいま戻りました、という感じです。
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